T.中小企業診断士とは
はじめに中小企業診断士とは何かについて簡単にご説明しましょう。 中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家のことです。 中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録する資格で、中小企業支援法では、 次のように位置づけられています
| (1) 中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者 |
| (2) 業務は「経営の診断及び経営に関する助言」 |
| (3) 中小企業診断士試験は、法律上の国家資格 |
以上から中小企業診断士の資格は経営コンサルタントの国家資格であることがわかります。 つまり、中小企業診断士試験に合格すると、経済産業大臣から「中小企業の社長さん、 この人にコンサルティングを頼んで大丈夫ですよ」というお墨付きをもらえるということになります。
経営コンサルティングの他にも、執筆、研修やセミナーの講師、調査業務等の仕事があります。 中小企業診断士の資格はその資格がないとできないという独占業務がありません。 しかし、他の資格者の独占業務に当てはまらないような業務に関しては中小企業診断士が一手に 引き受けています。
U.中小企業診断士試験の難易度
| 難易度 | 資格 | 学習スタイル |
| 最難関 | 公認会計士,旧司法試験 | 働きながら合格することが極めて困難。 |
| 難関 | 税理士,司法書士,不動産鑑定士,弁理士, 中小企業診断士,社会保険労務士,土地家屋調査士 | 働きながらでも合格することが可能。 |
難易度を表すのは難しいですが、他の資格と比較することでイメージを掴んでください。 国家資格で最難関のグループには「公認会計士」「旧司法試験」等が入ります。 次に難関といわれるグループには「税理士」「司法書士」「不動産鑑定士」「弁理士」 「中小企業診断士」「社会保険労務士」「土地家屋調査士」等が入ります。
最難関グループと難関グループの違いですが、このように考えてください。 最難関グループに属する資格は働きながら合格することが極めて困難な資格、 難関グループに属する資格は働きながらでも合格することができる資格だと考えて下さい。 実際に、中小企業診断士試験合格者の属性をみると、ほとんどの方が仕事を持っています。 また、中小企業診断士は経営コンサルティングの資格ですから、学習と仕事が直結しています。 学習と仕事の相乗効果を実感することができますから興味深く学習することができます。
V.中小企業診断士試験の受験資格
中小企業診断士の試験を受験するために他の資格や学歴は問われません。中学 卒業レベルの国語力と数学力があれば十分です。
さぁ、あとは "中小企業診断士になりたい気持ち"だけあれば大丈夫です。 是非、チャレンジしてください。
W.中小企業診断士の試験制度
中小企業企業診断士試験は1次試験と2次試験の2段階選考方式になっています。
更に2次試験は筆記試験と口述試験の2段階に分かれています。
1次試験は例年8月の上旬の土日2日間に渡って実施されます。試験科目は7科目。
選択式のマークシート方式です。平成18年から科目合格制度が導入され、
3年間の間に7科目全て合格すれば「2次試験を受験する権利」が与えられるようになりました。
もちろん初年度で7科目の合格を目指して構いません。
合格基準は平均点が60点以上で40点未満の科目がないことです。
40点未満の科目があった場合には、各科目について60点以上が合格となります。
1次試験の合格率は約20%です。
2次筆記試験は例年10月下旬の日曜日に実施されます。 2次筆記試験は、昨年又は当年に1次試験を受けて「2次試験を受験する権利」を 得た者だけが受験することができます。2次筆記試験では経営上の問題点や課題を抱える 企業をモデルにしたケーススタディ(事例)を解きます。ケーススタディは全部で4つ。 解答は論述式となっており、紙の上でコンサルティングを行うのだと考えてください。 合格基準は平均点が60点以上で、40点未満の科目が無いことです。 ただし、実際には合格者の予定数があらかじめ決められているようで調整が入ります。 ちなみに平成20年度の2次試験の合格者数は870人でした。合格率で表すと約20%になりますが、 実際は競争試験だと思って下さい。
2次筆記試験に合格すると2次口述試験に進みます。 口述試験は面接方式で2次筆記試験の内容について問われます。約10分間です。 例年、不合格者は数名です。



